診療科・各部門紹介

内視鏡室

内視鏡室について

最新型NBI搭載内視鏡装置
最新型NBI搭載内視鏡装置

当院では経験豊富な内視鏡医や内視鏡技師(現在3名)のスタッフを充実させ、消化管内視鏡検査水準の維持・向上に努力し、地域医療に貢献できるよう心掛けています。
現在、上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査は年平均約500件、大腸内視鏡(直腸・結腸)は約150件行っております。今後内視鏡検査は、食道がん・胃がんの早期発見だけでなくピロリ菌による胃炎の診断、健診で便潜血陽性の患者様には、ポリープや大腸がんの検索などの役割がますます増えていくと思われます。スタッフ一同、安全・安心な検査ができるように心掛けて診療にあたっておりますのでご不明な点などありましたら、遠慮なく声をお掛け下さい。

内視鏡の消毒について

内視鏡消毒器

内視鏡消毒器OED1000S(H25年11月導入)を使用しています。新鮮なオゾン水を毎回生成することで安定した消毒効果を発揮できる装置です。残留薬剤や環境汚染の心配なく、安心して内視鏡検査を行えます。

当院で撮影した食道・胃・十二指腸の内視鏡画像
食道

食道

食道・胃接合部

食道・胃接合部

十二指腸

十二指腸

胃穹窿部

胃穹窿部

胃角・前庭部

胃角・前庭部

胃体部

胃体部

食道NBI画像

食道NBI

胃隆起性病変NBI画像

胃隆起性病変NBI

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)について

上部消化管内視鏡検査は食道、胃、十二指腸を直接内視鏡で観察し、胃炎、潰瘍、ポリープ、癌などの病気を発見し、適切な治療を考えるために行います。

検査前に注意していただくこと
  • 入れ歯や差し歯、眼鏡、ネックレスなどは外して頂きます。
  • 腹巻き・コルセット・ベルト等、お腹をしめつける物は、なるべくゆるめておいて下さい。(胃の中をよく観察するため、空気を入れますのでお腹が張りゲップが出やすくなります)
  • 高血圧の場合、検査ができないことがあります。(高血圧のお薬を飲んでいる方は服用してご来院下さい)
  • 薬物アレルギーがある方はお申し出下さい。(麻酔薬など)

検査の流れ

  1. 血圧を測定します。
  2. 胃粘膜に付着した泡を少なくするお薬を飲んで頂きます。
  3. 舌根部の麻酔をします。(麻酔ゼリーを舌の奥に溜めます。または麻酔薬を凍らせたものを舐めます。)
  4. 胃の動きを抑え、唾液を出にくくするお薬を注射する場合があります。または検査中に胃の動きを抑える「ミンクリア」というお薬を胃の中に撒きます。
  5. 検査ベッドに左横向きに寝て頂き、マウスピースをくわえて内視鏡を口から挿入していきます。
  6. 粘膜をよく観察するために青い色素を散布したり、病変組織の一部を採取したり、止血処置を行うこともあります。
  7. 検査時間は5~10分ほどで終了になります。

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上部内視鏡検査(胃カメラ)が少し楽になる三つのコツ
  1. のど・首・肩の力を抜きましょう。
    ⇒内視鏡は、自分で頑張って飲もうとしなくても大丈夫です。医師の方でうまく挿入します。とにかく体中の力を 抜きリラックスが大事です!
  2. 検査中は、鼻から息を吸って、口からゆっくりと吐きましょう。
    ⇒鼻で呼吸がうまく出来ない場合は、口でも呼吸ができますので、あわてずにゆっくりと呼吸をして下さい。検査中は、目を閉じないでボーっと遠くを見て下さい。目の前に自分の胃をご覧になれるモニターもあります。
  3. 唾液(つば)を飲み込まないように口の外に流しましょう。

唾液が喉を通り、気管支の方に流れるとむせてしまいます。汚れないようにエプロンをしますので、横をしっかり向いて唾液を口から出してください。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について

大腸ポリープNBI画像
大腸ポリープNBI画像

  • 内視鏡を肛門から挿入して、直腸~S状結腸~下行結腸~横行結腸~上行結腸~盲腸まで観察します。
  • ポリープや大腸がんの有無がわかります。ミリ単位のポリープは、一部組織をつまんで顕微鏡の検査を行い、良性か悪性かを判定します。組織の検査結果は1週間程度でわかります。
  • 肛門内側の痔や粘膜炎症性疾患、憩室の有無がわかります。

検査当日の流れ

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  1. 検査前にゆっくりと2時間かけて2リットルの下剤(ニフレック)を飲んで頂きます。
  2. 便の性状がカスのない無色の水、または薄黄色の水のようになれば検査ができる状態です。
  3. 検査前に紙パンツと検査着に着替えます。
  4. 検査ベッドに左下にして寝て頂き、肛門に麻酔のゼリーを塗ります。その後、内視鏡を挿入します。
  5. 検査は仰向けで寝ながら行いますが、横を向いたりすることもあります。また挿入しやすいように、手でお腹を少し圧迫させて頂くこともあります。
  6. ポリープをよく調べるために青い色素を散布したり、組織の一部を採取したりします。
  7. 検査時間は30分前後で終了です。

炭酸ガス(CO2)送気システムについて

炭酸ガス(CO2)送気システム

当院の大腸内視鏡検査では、炭酸ガス(CO2)送気システムを利用し、内視鏡検査を行っております。腸管内の吸収にすぐれた炭酸ガス(医療用二酸化炭素)を使用することにより、検査が終わった後のお腹の張り感や苦しさが、ほとんどありません。もちろん炭酸ガスは、体には無害です。(H23年4月導入)

何かわからないことなどありましたら、
遠慮なく内視鏡室スタッフにお聞きください。

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